院長のひとりごと235
19歳のオリンピック代表選手が、飲酒と喫煙が発覚して代表から外されました。
体が資本であるアスリートが、健康にマイナス要素となる喫煙や飲酒をしたことは、本人のパフォーマンスに対して極めて重大なミスだと思います。
しかしながら私の浅薄な知識では、20歳未満の飲酒・喫煙に対しては刑事罰はないと思います。
本人に対する行政処分はあるかもしれませんが、同時に周囲の家族等の成人に監督責任が問われることもあるようです。
オリンピックという、4年に一度の大会の出場を止められたことは、果たして妥当な処分だったのでしょうか。
この選手はプロではないのかもしれませんが、オリンピック選手というのはスポーツ選手としては、プロと同等に扱われていいと思います。
この選手はまだ19歳ですが、次があるかは分かりません。
14歳でオリンピックで金メダルを取った水泳選手がいますが、この選手はこの大会がピークでした。
今回の処分に匹敵するような処分を、この選手の監督等の関係者は果たして受けたのでしょうか。
選手個人のみの処分であるなら、あまりにも重くまた不公平だと私は思います。
私に振り替えて言うなら、進学校で成績優秀で一流校への合格が確実視されていたのに、その年の受験を止められたことに匹敵します。
私のいた高校でも、隠れて喫煙をしていたものがいます。
その中には現役で一流大学の医学部に合格したものもいます。
仮に彼の喫煙が見つかっていても、おそらく厳重注意、反省文で済んだと思います。
今回のオリンピック出場辞退措置は、昨今流行の○○ハラスメントではないでしょうか。
この選手が4年後にオリンピックに出場できることを切に祈っています。
スポーツ選手という、ピークが極めて短い人からスポーツを奪うという行為は、それに見合うだけの重い過ちを犯して初めて論じられるべきであると思います。
そしてこれはスポーツ選手に限らず、どのような未成年者でもその人の将来を奪うような罰則を与えることの責任を、私たち大人は真剣に考えるべきではないでしょうか。