独り言

患者さんの心をわしづかみにする話術

治療法の提案

患者さんの心をわしづかみにする話術

院長のひとりごと134

外来を始めた頃は、治療に関しては自分が一番と思う方法を、しゃにむに患者さんに勧めました。
患者さんが難色を示すこともありましたが、何とかこちらの意見を押し通そうとしていました。
しかし、最近はこちらがベストと思う治療法を提案しても、患者さんがそれを望まないときは、患者さんの希望に従うようになりました。
本来なら、患者さんが納得するまで説明するべきなのでしょうが、私の話術では無理があります。
私が主に診療している疾患は糖尿病ですが、この病気は自己管理が全てと言っても過言ではない病気です。
従って、患者さん自身の治療に対するモチベーションが一番重要になります。
ですから、患者さんが納得されない限り、こちらの望む治療はむずかしいのが現実です。
無理にこちらの考える治療を強いると、結局患者さんは来なくなります。
患者さんが治療放棄するより、次善の治療法を選んでくれる方がいいと思っている次第です。
こんな診療姿勢が正しいのか、私自身が甚だ不安ではありますが、今はこのスタンスで患者さんと接していこうと考えています。
勿論、患者さん自身が自分の思う治療法に疑問を持って私に相談してくれたときは、千載一遇のチャンスですから、ベストの治療法を丁寧に説明するようにしています。
中にはそんな説明に納得してくれて、治療法を変えてくれる患者さんもあります。
患者さんが許容する治療法の中で、もっとも有効なものを選んでいくということで、何とか治療成績を上げていきたいと考えています。

 それにつけても、私にもっと患者さんの心をわしづかみにする話術があればなあ、と思う次第です。
今のクリニックで診療を始めた頃、いつも思っていたことは「みのもんたさんの話術を身につけたい。」という願いでした。
みのもんたさんの講演会があれば、是非聞きに行きたいと今も思っています。
「もしもピアノが弾けたなら」という心境ですが、無い物ねだりをしても始まらないと自分をいさめる毎日です。

2016年2月19日