病気のこと

めまい

めまい

めまいには、二つのタイプがあります。
ものがゆらゆら揺れる感じの動揺性めまいと、天井がぐるぐる回る感じの回転性めまいです。

動揺性のめまいは、更年期障害やうつ病の一症状としてよく見られます。
神経の病気では、中枢神経系の異常によるものが多いです。
特に、一過性脳虚血発作とよばれる、脳への血液の流れが悪くなって起こる病気によるものが多いです。
めまいと同時に手足のしびれ、脱力などが起こればこの可能性が高いといえます。
立ち上がった時や、首をひねった時に起こりやすく、大抵は数分以内におさまります。

回転性のめまいは、末梢組織の異常によることが多いです。
なかでも、回転性めまいを起こす代表はメニエール病です。
これは耳の奥の内耳というところにある、体のバランスを調節する器官の変調により起こります。
めまいと同時に耳鳴りや難聴を自覚することがあります。
几帳面で神経質な性格の人に多く、ストレスにより発症することが多いものです。
また、まれですが、体のバランスを取る神経に腫瘍が出来たときにも、回転性のめまいが起こります。
難聴も同時に起きてくることが多いです。

症状がだんだんとひどくなる場合は、精密検査を受けることが必要です。
頭をある方向に向けたときに起こる回転性めまいを、良性発作性めまいといいます。
めまいを起こすときに、眼球が揺れる「眼振」とよばれる症状が見られます。
めまいは薬によっても引き起こされます。

抗けいれん薬とよばれるものの中には、長期間の服用によりめまいを起こしてくるものがみられます。
てんかんの治療を受けておられる方は、めまいが起きた場合はすぐに担当の医師にご相談下さい。
この様に色々な原因でめまいは起こってきます。
めまいがひどいと日常生活に支障を来し、休職せざるをえない方もおられます。

動揺性、回転性を問わず、薬によりめまいは軽減させることが出来ます。
なかには薬で完治するものもあります。
しかし、めまいには精密検査を要するものもあります。
ですから、めまいくらいとほっておかず、専門の医師にご相談になることをお勧めします。