独り言

謝罪のリアリティ

謝罪文

謝罪のリアリティ

院長のひとりごと205

クリニックが休日診療当番に当たったので、日曜日にクリニックを開けました。
休日に出勤してくれるスタッフの差し入れと、自分の昼食をいつも奈良県にあるお店から配送してもらっていました。
今回も依頼したのですが、いつも到着する時間になっても届かず、12時を過ぎてしまったのでお店に問い合わせたところ、配送業者が午前10時過ぎにクリニックが休みだったので持ち帰ったと営業所に連絡していました。
さらに再配達は2時以降だと伝えられました。
電話したのは12時40分頃なので直ぐに再配達してもらえばギリギリ昼休みに間に合ったのですが2時では話にならないので商品をキャンセルしました。
お店には何の過失もないにもかかわらず、キャンセルに応じてくれたのは信用を大切にしたためでしょう。
私は担当した配送業者に持ち帰った理由を問いただしたところ、日曜だから休業していると勝手に決め込んでクリニックの前を素通りしたとのことでした。
クリニックが開いているか確認せず持ち帰った上に、不在伝票も残さずこの業者は通り過ぎたのです。
この間担当した業者からも私の問い合わせに応対した営業所のスタッフからも「直ぐに荷物を持っていく」という言葉は聞けませんでした。
翌日の営業所長からの謝罪文にも直ぐに配送しなかったことに関しては一切触れていませんでした。
誰もが知る大手宅配業者であり、私にはこの営業所に長年お世話になっているスタッフの方もいるので怒りを抑える努力をしていますが、信用は出来なくなりました。
絶対に届けなくてはいけない荷物はもう預けられません。
どんなにきちんとした文章で謝罪しようと、犯したミスに対する誠意あるフォローがないと謝罪にリアリティはありません。

一方、かつて金沢のお菓子屋さんに、新宮の知人の結婚祝いの品の配送を依頼した時、何かの事情で宅配業者では間に合わない事態となり、何と店の人が金沢から6時間以上かけて品物を届けてくれたことがありました。
縁起物だからという理由で。
私は仕事に対する誇りとプライドを学びました。