病気のこと

神経内科とは

神経内科とは

神経内科という診療科は、最近では増えてきていますが、まだなじみのない方も多いかと思います。
なるべく分かりやすくお話しさせて頂くつもりですので、宜しくお願い致します。

皆さんが、診察を受けようとされる際、手を切った時の様に迷わず外科にかかる場合もあるでしょうが、おなかが痛いという場合は、とりあえず内科で診てもらうということが多いかと思います。
その上で、手術が必要かどうか判断してもらうことになる訳です。
つまり、内科はどの科で、治療を受けるかを判断する交通整理役も担っている訳です。

同じことが神経内科にも言えます。
神経内科は内科の一つです。
つまり消化器内科、循環器内科というような内科の内訳の一つです。
ただ、少し違う点は交通整理役として関わりを持つ診療科が多いということです。
消化器内科であれば、関わりを持つ診療科は消化器外科が殆どでしょうし、循環器内科であれば心臓外科、血管外科が殆どだと言えます。

これに対して、神経内科は脳外科のみならず、多くの診療科と関わりを持ってます。
例えば頭痛の原因は、筋肉、眼、血圧、脳腫瘍、更年期障害等様々で、各々の原因により診療科が整形外科、眼科、循環器内科、脳外科、婦人科と変わってきます。
これは、神経が全身に存在する組織であり、体の働き全てに関与しているからです。
それは肉体のみならず精神にも関与する訳です。

ですから、神経内科は他の内科以上に交通整理が重要な役割となっている科です。
神経や精神に関するあらゆる症状に対して、とりあえず診てもらう科というふうに神経内科を理解して頂ければいいかと思います。
最近は、心療内科といってストレスによる様々な症状を診療する内科も出来てきました。
しかし、心療内科はまだまだ普及していません。
現状では心療内科も含めて神経内科として診療しています。

次回から、神経内科で扱う症状のお話を致します。