独り言

たすき掛け

たすき掛け

たすき掛け

院長のひとりごと209

元々よく忘れ物はする方でしたが、最近それがひどくなり、貴重品を入れたバックをしばしば置き忘れています。
上着を着ている時は財布や携帯電話は上着のポケットに入れるのですが、夏場は上着を着ないことが多く、バックに財布や携帯を入れて持ち歩いていました。
買い物の折りに、ついカートにつるしたバックをそのままにしてしまうことが一度ならずありました。
和歌山県はありがたいことに大変治安がよく、毎回サービスカウンターに届けられたり、カートにつるしたままにしてあったりして、紛失は免れました。
懲りることを知らない私は、これではいけないということでたすき掛けに出来るバックに貴重品を入れて持ち歩くことにしました。
海外旅行の時は、治安に不安があるので必ずたすき掛けにしていましたが、今は治安には不安がないものの、自分に不安が尽きないためのやむを得ない選択です。
最初は気乗りしなかったものの、使い始めると両手が自由になるし少々重くても手に提げるより楽なので、すっかり気に入っています。
老化の進行に合わせて、生活のいろいろな面で工夫が必要になったことを再認識した次第です。
まだ若い頃、列車を降りて鞄を置き忘れたことに気がついて、慌てて取りに戻った時の恐怖に近い焦りは二度と味わいたくありません。
今はあのときのように、迅速に列車に戻ることは不可能で、呆然と列車の走り去るのを見送ることになるでしょうし。

数年前、学会会場で手帖を落としたことがありました。
カードや諸々の情報が入った手帖でしたので、会場に戻り必死に探しましたが見つかりません。
藁にもすがる思いで会場の管理室に問い合わせたところ、拾った人が届けてくれていました。
手帖はその前にもタクシーに置き忘れたことがありましたが、たまたまレシートをもらっていたのでそれを頼りに見つけられました。
元々の性分に加えて老化により落とし物、忘れ物のリスクは増すばかりです。
そのうち持ち物全てにひもを付けて首から提げることを家内に命令されそうです。
そうなったら懲りない私はそれを楽しむかもしれませんが。