独り言

高校総体バスケットボール男子決勝

バスケットボール

高校総体バスケットボール男子決勝

院長のひとりごと117

私は学生時代にバスケットボールをやっていました。
今はプレイすることは致死的行為となってしまったので、もっぱら観戦に徹しています。
先日高校総体の男子決勝をテレビで観ました。
名門校同士の対戦でしたが、準決勝まで圧倒的な強さで勝ち上がってきたチームが、決勝では大差で敗戦しました。
その高校にとっては初優勝がかかった一戦でした。
勝負は時の運ですから、結果を素直に受け入れるべきでしょうが、私は少々複雑な気持ちでした。
というのは、敗れたチームの主力選手2人が日本選抜チームに選出され、国際大会のために欠場したからです。
どのようないきさつでそうなったのかは知りませんが、私には納得しがたいことでした。
高校生にとっての部活でのスポーツは、一生の思い出となるのではないのでしょうか。
私は新人戦の金沢地区大会での優勝を、今も高校時代の最高の思い出として大事に心にしまっています。
主力選手が出場していても、結果は同じかもしれませんが、対戦相手にとっても結果の受け止め方は同じではないと思うのです。
日本の男子バスケットボールのレベルは、中国に100%勝つことは出来ないレベルです。
そのアジアで無敵の中国は、世界大会では欧米のチームに惨敗するレベルです。
日本が唯一オリンピックに出場できる可能性は、開催国になることです。
その奇跡的なチャンスが実現したので、現在の高校生たちの強化策が急に熱を帯びてきているのかもしれません。
でも、私は何とか競技日程を検討してほしかったと思います。
世界大会の勝利と、国内の高校総体の勝利と天秤にかけるということではありません。
どのような大会でも、勝利を目指すことは素晴らしいことであり、そのためにどのチームも、限界まで努力して大会に出場してきていると思います。
そんな中で、優勝するチームはたった1チームだけです。
その1チームになれたときの喜びは、勝ったものにしか分からない無上の喜びだと思います。
それが高校生のような、思春期のものであればなおさらです。
勝ったチームにも負けたチームにも私は同情を禁じ得ません。

2014年11月19日