独り言

町内会費

町内会費

町内会費

院長のひとりごと154

母が亡くなり4、母の管理していた駐車場に関して交渉する問題が発生しました。
最近はどこの町でもそうなのかも知れませんが、町に住む人が減ったため町の運営資金として、町内の住民から徴収する町会費の減収が問題になっています。
母の管理していた駐車場のある町では、駐車場の所有者である母からも町会費を徴収していました。
母が寝たきりになってからは、母の代行として町会費を納めていましたが、正直納得はしていませんでした。
町会費は町の住人が負担すべきものであり、町の不動産に科せられるものではないと思います。
さらに、町の住人も町内会に加入しない限り、町会費の支払い義務はないですし、町内会への加入はあくまで任意です。
古くからの友人に聞いても、駐車場の所有者に町会費を負担させるなんて聞いたことがない、と言われました。
そこで意を強くして、町会役員に町会費の支払いには応じかねる旨を連絡しました。
先方は当然納得せず、何とか町会費の支払い継続をと請われましたが、丁重にお断りしました。
しかし0解答では町会役員の方たちの面子が立たないと思い、私の納得する金額での町会への寄付金を支払うことで決着しました。
町会費は金額にするとそれほど高額ではなく、何も事を構えてまで支払いを断ることもないのに、という意見もありましたが、私は納得のいかないことはしたくありませんでした。
これが町内への協力金依頼とか、それなりに筋の通るものであれば私も頑なにならなかったと思うのですが。
古くからのなあなあの慣習で、ずるずると続いていることが色々と少なくないのかも知れません。
これからも、私の知らない色々な慣習に則った問題が発生するかも知れませんが、納得できないなら今回同様納得するまで交渉することになるかも知れません。
それでもいい加減年を取ってきて、私も折れ時を少しはわきまえてきたとも思います。
20代の頃なら町会役員とけんか腰で交渉したかも知れませんが、今はひたすら丁重に、しかし譲らず交渉し、最後は0解答にならない着地を探しました。
外見内面ともに狸になりつつあります。

2017年10月19日