独り言

経営のDNA

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経営のDNA

院長のひとりごと130

私の現在の主たる医療活動は血液透析です。
しかし、内科医としてスタートし、専門分野には神経疾患を選びました。
大学院ではアルツハイマー病が研究テーマでした。
その後、薬理学教室でアルツハイマー病とはかけ離れた分野で研究生活を送った後、糖尿病、血液疾患、内分泌疾患を専門とする内科教室に移り、さらに現在の透析を中心としたクリニックに至っています。
同級生の中には私のことを「自由すぎるやつ」という人もいます。
確かにその通りです。
同級生の多くが、専門分野を決めたらその道を突き進み、教授になった人も少なくありません。
そんな人たちと真逆な感じです。
ですが、最近振り返ってみると、色んなことをやって来たことが必ずしも無駄にはなっていない気もしています。
透析患者の多くは、糖尿病が原因で腎不全となった方です。
その意味で、糖尿病を専門としていた内科にいた経験が生きています。
さらに外来でも糖尿病患者さんを沢山診ることが出来ています。
また、高齢の透析患者さんには、認知症を発症する人が少なくありません。
そんな点からも、アルツハイマー病を神経内科で研究した経験が生きています。
新宮市の認知症サポート医もさせてもらって、この地域の認知症の診療にも役立てています。
認知症、糖尿病の分野では最近新薬が続々と発売されていますが、新薬の説明を受けるとき、薬理学教室にいた経験が生きています。
今、もっとも専門とすべき透析分野に関しての経験が、もっとも無いことが問題ではありますが、長年大学で研究生活を送ってきたおかげで、知らないことを理解し、さらに問題点を探求するためのノウハウを身につけることが出来ました。
ですから血液透析という未知のテーマに対しても、臆せず対処する自信があります。
クリニックの経営に関しては、どこでも習ったことはないのですが、私の祖父は父方も母方も商売人でした。
私はそのDNAを信じて毎日手探りで奮闘しています。
夢中で過ぎていった年月が、今うまく組み合わさって自分を助けてくれていると感謝する毎日です。

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