独り言

大阪都構想

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院長のひとりごと129

大阪都構想に関する住民投票の結果を受けて、橋下市長が辞任をほのめかしていました。
私はこれは違うと思いました。
幼稚園児が、好きな遊具を使う順番のじゃんけんで負けて「もう幼稚園に行かない。」と、だだをこねている姿が重なりました。
橋下市長が、これまでに行ってきた施政の、成果に対する評価の選挙であるなら、負けたことは成果を否定されたことになるので、辞任は潔いと思います。
しかし、今回の住民投票はこれから施行としようとする政策に関する評価ですから、負けたことは政策の変更が求められたことだと思います。
そもそも都構想は、手段であって目的ではないはずです。
破綻状態の大阪府の財政再建を公約に、府知事に当選し、政策実行のために同胞に府知事を譲り、自らは市長となってこれまでやって来たことは、財政再建のためであるはずです。
都構想という手段がだめでも、現状で出来ることはあるのではないでしょうか。
小さなことでも出来ることをこつこつと実行し、成果を積み上げて、現状ではこれ以上の成果は期待できない、という状況を市民、府民に訴えたとき、改めて都構想の是非を問う機会が来ると思います。
私には橋下市長は地道な泥臭い作業を避けているように見え、潔いとは思えません。
目的を実行するために、格好悪くても継続するたくましさを期待したいです。
さらに、今回の辞任発言や、従軍慰安婦問題での誤解を招く発言に見られるように、橋下市長にはしばしば幼児性が見られます。
彼の、こういった幼児性をいさめる参謀の存在が必要な気がします。
大阪市民、府民の絶大な支持を、今なお得ている橋下市長には、是非初志貫徹で、大阪の財政再建を成功させていただきたいと思います。
それが成功すれば、日本の財政再建のヒントにもなるのではないでしょうか。
カリスマ性のある政治家が時として出現しますが、小泉首相も一体何をしてくれたかはっきりしません。
カリスマとして注目を浴びる登場よりも、引退した後もその業績が語り継がれるようなレジェンドに、是非なって頂きたいと切に願います。

2015年9月18日