病気のこと

糖尿病の合併症治療

糖尿病の合併症治療

始めの頃に、糖尿病が恐いのは合併症だとお話ししました。
どういう風に恐いかはもうお話ししましたが、どうしたらいいかは未だお話ししてませんでしたのでこの点について、何回かに分けてお話しします。

糖尿病の合併症は血管が脆くなって起こります。
細い血管では、眼の網膜の血管、腎臓の血管、末梢神経の血管が傷害されやすく、太い血管では脳血管、心臓の冠動脈、足の血管等が傷害されやすい場所です。

傷害される、とは一言でいうと動脈硬化が進むということです。
その結果血液の流れが悪くなり、栄養が回らなくなったり、老廃物がいつまでも留まったままになったりします。

そしてその部位の働きが悪くなります。
また、血管が詰まったり、破れたりして、時には命取りとなります。
とはいえ、多少の動脈硬化があっても代償機能が働くので、そんなに悲観することはありません。
しかし、いったん動脈硬化が起きると、血管は元には戻りませんからそれ以上悪くならないように務めなければいけません。