独り言

医学部不正入試問題

医学部不正入試問題

院長のひとりごと171

医学部の入試で、女性の受験者の合格レベルを上げていたというニュースがありました。
この大学出身の女医さんにとっては、自分たちが男性の医者より優れた成績で大学に入学したことが、明らかとなるニュースだったとも言えるわけですが。
やはり理不尽さに憤っている人が多いのでしょうか。
医者の世界は結構男尊女卑であるので、すでに医者として十二分に理不尽さを感じているから、今更と思っているかもしれません。
私はこれまでに何人かの女医さんの指導を受けたり、一緒に仕事をしたりしてきて、女医が男性に劣ると感じたことはありません。
女医を避けようとした背景には、女性に負けたくないという男のみみっちい了見だけで無く、出産育児にともなう休職が関係しているのかもしれません。
しかし、解決方法として女性により入学しにくくするというのはどうなのでしょうか。
私立の大学である以上裁量には自主性が認められるのかもしれませんが、税金による補助が少しでもあるなら、また別かもしれません。

絵馬

これとは別に浪人回数の多い学生を合格させにくくする傾向は、医学部にはあります。
統計的に、浪人回数の多い学生の国家試験合格率が、低いことがその理由です。
私の母校でも、還暦で主席卒業した後、国家試験になかなか合格できなかった人がいます。
単に年齢の問題かというとそうではなく、別の学部を卒業後に医学部に入学した人はすんなりと国家試験に合格しています。
医師の適性が何かと言うことは私にはよく分からないし、私自身に適性があるかも不安です。
今あるような、客観的には公平を欠いた入学判定がいいとは言えませんが、単純に入試試験の点数だけで医師としての適性を判断できないことだけは、間違いないのではないでしょうか。
問題なのは、医学部を卒業して医師になれなかった場合、潰しが効かないことです。
普通の人より2年も卒業に時間がかかった上、ろくに世間的な常識を身につけていない、チヤホヤされて生意気になっているようなものを、気持ちよく受け入れてくれる職場が確保されればいいのですが。