独り言

覚悟

院長のひとりごと189

コロナウィルス対策で知事のリーダーシップが注目されています。
あたかも知事の実力試験のように、能力の差が歴然と現れてきて大変興味深いです。
一番評価が高いのは大阪府知事ではないでしょうか。
若いイケメン知事ですが、なかなか骨太で中央官僚と堂々と渡りあっている姿は気持ちがいいです。
大阪府民はさぞかし誇らしいことでしょう。
私が住んでいる和歌山県の知事も、大変素晴らしいリーダーシップを発揮していると思います。
コロナウィルス対策がうまくいったのは、いくつかの選択肢の中から選んだ方針がうまくいったからであって、それは結果論だと言えばそれまでですが、結果で全てが評価されるのは当然ではないでしょうか。
私は成功している知事の方々は、中央の方針に対して盲目的に従うのではなく、冷静に自分の県を分析し、独自の判断を下していると思います。
そこに知事としての覚悟を感じます。

うちのクリニックでもコロナ疑いの患者さんが出て、保健所と連絡し、万全の体制でその患者さんの透析を行いました。
幸いPCR検査の結果は陰性でした。
しかし、判定が出る前に行った透析、判定が出るまでの2日間は何とも言えない緊張感が持続しました。
この患者さんの透析の担当をかってでたのはリーダー達でした。
今うちのクリニックでも若い優秀な透析スタッフが育ってきていて、リーダーに取って代わる勢いです。
技術、知識ともにリーダーをしのぐスタッフもいるかもしれません。
しかし、私は今のところリーダー達を交代させる気は全くありません。
それは若いスタッフとリーダー達との間には決定的な違いがあるからです。
私はそれが仕事への覚悟だと思っています。
私はクリニックの目指すものは、患者さんとスタッフが共にハッピーになることだと常々思っています。
しかし、若いスタッフは自分のハッピーに対する思い入れと、患者さんのハッピーに対する思い入れの間に差がありすぎるのです。
言い換えれば患者さんのために仕事をする覚悟が出来ていません。
是非リーダーからそれを学び取ってもらいたいものです。