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最近見たおススメ邦画

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最近見たおススメ邦画

院長のひとりごと105

私は映画が好きで、以前はよくDVDをレンタルしていました。
最近は映画館で見ることの方が多くなりました。
洋画のアクションものは面白いものが多く、最近では、ジェイソン・ステイサムの映画は外れがないと思っています。
しかし、日本映画に優れた作品が多いという実感があります。
最近見た中では「県庁おもてなし課」と「奇跡のリンゴ」が印象に残っています。
どちらも実在するモデルがあるのです。
「県庁おもてなし課」は、高知県の観光誘致事業を目的とした実在する課の奮闘を描いたものです。
斬新な発想で県の活性化を目指して活動するのですが、色々な障害があって思うように進まない悔しさに主人公が「仕事させろー」と叫ぶシーンが印象的でした。
この映画の中では淡い、ほのぼのとした恋愛が描かれていて、青春を思い出してしまいました。

「奇跡のリンゴ」は、リンゴの無農薬栽培を試みた、青森県のリンゴ農家の人をモデルにしたお話しです。
周囲の誰もが無謀だと避難する中、主人公とその妻と、りんご園の所有者である妻の父親が懸命に主人公を支え続けます。
何度も何度も失敗を繰り返し、収入がなくて極貧の生活を強いられますが、主人公の妻も、妻の父親も、主人公の子供たちも、一切非難することなく支援し続ける姿に思わず涙しました。
主人公が諦めようとしたとき「何のために今まで私は貧乏に耐えてきたの」と幼い娘が主人公に詰め寄ります。
強い家族愛を感じました。
とうとうリンゴが花をつけるシーンで、主人公が怖くてリンゴの花を確かめられず、妻に見てくれと頼むシーンは、かつて見た「幸せの黄色いハンカチ」という映画を彷彿とさせるシーンでした。
やっと実ったリンゴを、固く握りしめて亡くなった妻の父親の姿も心に残りました。

「県庁おもてなし課」は笑いが多く、「奇跡のリンゴ」は涙が多い作品ですが、どちらの作品もさわやかで、すがすがしくて、見終わった後に心がとても温かくなり、「ああ、いい映画だった。見てよかった。」と思わせてくれる作品でした。
お勧めの名作です。

2013年11月25日