独り言

牛も千里、馬も千里

丑年

牛も千里、馬も千里

院長のひとりごと197

「牛も千里、馬も千里。」
干支にちなんだ言葉を探していて、初めて目にした言葉でした。
牛歩と呼ばれるような、ゆっくりとした歩みの牛でも、一瀉千里に駆け抜ける馬でも、等しく千里進むことは出来る。という意味でしょうか。

クリニックのスタッフでも、一度で何でも覚えて上手にこなす器用な人がいるかと思えば、身につくまで時間のかかる人もいます。
しかしどちらのタイプでも身につけた技術、知識は患者さんに生かされています。
さらに言えば、身につけるのに時間のかかった人は、基本に何時までも忠実で、所謂仕事の慣れが無くミスが少ない気がします。
私もどちらかと言えば不器用な方で、一回で覚えられず身につくまで時間のかかる方です。
にもかかわらずミスもよくするので困ったものなのですが。
今年は牛歩でいいから少し前進したいと思っております。

 昨年から背筋を伸ばすことを意識しています。
というのも私は背骨が変形しているのか座骨神経痛が有り、コルセットを腰に巻かないと生活出来ません。
背筋を伸ばす姿勢を意識することで、少しでも腰の負担を軽減しようと意識して背筋を伸ばすようにし始めました。
すると視線も自然と変わり、以前は猫背で下ばかり見ていましたが、今は前をしっかり見て視野も広がりました。
見える景色が少なからず変わった気がします。
時にコルセットを外していることを忘れる時があり、背筋を伸ばす効果が多少はあるのではと思っております。
それでクリニックの帰り、背筋を伸ばして前方を見て駐車場を歩いていると、夜で暗かったからか、車止めの敷石に足を取られ危うく転倒しそうになりました。
私は一度白昼に、スーパーの駐車場で敷石につまずき前のめりに転倒した実績があります。
姿勢を正し前方を見ることは大切ですが、足下を見極めることも忘れてはならないと思い知らされました。
前を見ることと、上ばかり見て足もとをおろそかにすることは別だと思い知りました。
今年も意欲を持ち、謙虚さを忘れず精進する所です。

2021年1月1日