独り言

雑用も重要な業務のひとつ

雑用

雑用も重要な業務のひとつ

院長のひとりごと109

最近「雑用」について、意見を交わすことがありました。
仕事には資格がないと出来ないものがあります。
クリニックでも医師、看護師、臨床工学士、調理師と資格を持ったスタッフがいます。
送迎スタッフには運転免許が必要です。
ヘルパーの資格のあるものもいます。
ところがクリニックで患者さんに様々な形で医療サービスを提供していこうとすると、資格が無くても出来る業務が沢山必要となります。
これらの仕事の中にはクリニックの清掃、植木の手入れ等も含まれてきます。
これらの様々の業務を「雑用」と見なすかどうか、という点で意見を交わすこととなりました。
「資格をもつ人に、誰でも出来ることを命じるなんてプライドを傷つけることになる。」と家内に言われました。
家内の意見はかなり多数派なのかもしれません。
でも、私の考えは少し違います。
私がスタッフに自分の白衣のほころびを直してもらうとしたら、それは雑用です。
しかし、クリニックの清掃は、患者さんが気持ちよくクリニックを利用してもらうために不可欠の業務なので、雑用ではないと考えています。
私の中では雑用とは、クリニックの医療サービス提供に必要でない業務、と位置づけています。
医療サービスを提供するために、不可欠の業務であるなら、資格がないと出来ない業務も、資格がなくても出来る業務も、等しく必要であり、重要であり、全てがなされて初めてうちの医療サービスが成立するからです。
誰でも出来る業務ではなく、誰かがしなければいけない業務なのです。
こういう業務を雑用と見なすようなら、仕事を軽く考えミスを起こし、そのような業務を行うスタッフを自分より低く見るようになり、業務の連携を損なうことに繋がると思います。
ですから私は、スタッフの中に与えられた仕事を雑用と思ってほしくないし、仕事をなめてほしくないと強く思っています。
飛行機の整備場では、床に一つのネジが落ちていることも許されないそうです。
何百万の部品の一つが欠落することで、事故が起こる危険を知っているからです。
私たちも見習いたいと思っています。

2014年3月18日