病気のこと

肥満症・みんなで痩せればつらくない-1

肥満症・みんなで痩せればつらくない-1

減量の決心。

平成16年4月に熊野路クリニックの院長となり、スタッフの一員として職員健康診断を受けました。
その時の血液検査で、血糖値を検査に加えて貰うように頼みました。

うちのスタッフは大変気が利く人たちで、頼まなかったのにHbA1cも測定してくれました。
HbA1cとは一ヶ月間の血糖値の平均値の指標です。
血糖値はまずまずでしたが、HbA1cは6.3%でした。
正常値は5.8%以下です。

この値自体は決して問題となる値ではなく、糖尿病の患者さんで6.3%ならコントロール良好と言えます。

しかし、日頃糖尿病の治療を専門に行っているものとしては、見過ごせない数値とも言えます。
私の場合原因は疑うまでもなく過食による肥満でした。
自慢じゃありませんがよく食べました。
その時の体重は86Kgでした。
私の身長から計算した標準体重は65Kgです。
20Kgのオーバーでした。
その日を境に減量に本気で取り組む覚悟を決めました。
それから半年が過ぎ体重は14Kg程減量できました。

皆さんの中にも減量や食事制限をされている方は大勢いらっしゃると思います。
食べたいものを辛抱するのは辛いものです。
周りが美味しそうに食べていたり、食べても食べても太らない人を見ると、孤独感にさいなまれます。

私同様に減量、食事制限に苦労されている方、あるいはこれから始めようという方に、苦労しているのは自分だけではないと知って頂きたく、私のこの半年間の報告とまだ道のり半ばですが、これからの課題について気のついたことを医者というより、一肥満者として書いてみました。