病気のこと

糖尿病が恐い訳

糖尿病が恐い訳

糖尿病という病気は、血糖が高くなる病気です。
でも、糖尿病が恐い病気であるのは、血糖が高くなることが恐いからではありません。
糖尿病が恐い訳は、糖尿病になると何の症状も見せずに静かに静かに進行していく合併症にあります。

糖尿病になると、血管が少しずつ少しずつ傷害されて、ぼろぼろになっていきます。
でも、糖尿病を指摘されてから何年も何の症状も見せないのです。
そして、ある日急に発症します。
糖尿病は細い血管も太い血管も傷害します。
細い血管の傷害されやすい場所は目と腎臓と神経です。
太い血管の傷害されやすい場所は心臓と脳です。

糖尿病では血糖が高くなるばかりでなく、血糖を下げるインスリンというホルモンの血中濃度も高くなることがあります。
そして、血糖ばかりでなくインスリンも血管の傷害を進める働きをします。

  具体的には血管の壁を厚くして動脈硬化を進めます。

次回は、糖尿病の合併症の具体的な症状についてお話しします。