独り言

0と1の差

コロナ差別

0と1の差

院長のひとりごと195

“コロナ感染患者0”であった岩手県で感染者が出たというニュースがありました。
患者数ははっきり覚えていませんが、クラスターと呼ぶほどではなかったと思います。
しかし、岩手県民は強いショックを受けたのではないかと思います。
実は私が在住する和歌山県新宮市はいまだに感染者0です。
0と1の差は、10と11の差と同じであることは小学生、いや今では幼稚園児でも理解できる計算です。
しかし0と1の差は単純な計算以上のものがあると思います。
つまり完全と不完全の差なのです。
10と11の差は不完全同士の差で、これは20と21の差と同じ意味合いです。
完全を守りたいという切なる願いが、周囲の人たちからひしひしと伝わってきます。
実は新宮市を挟む形の和歌山県側の那智勝浦町と、三重県側の熊野市では感染者が出ています。
今、新宮市民は緊張感の極地にあると言っていいと思います。
私の周囲の人は医療従事者が大半ですが、その人たちがひどく緊張しているわけですから、他の市民の緊張はとんでもないものかもしれません。
緊急事態宣言が解除された今も、持ち帰りしか行わない飲食店や、お盆の帰省者が増える通常ならかき入れ時に、敢えて感染を避けるために休業をする店もあります。
熊野市の感染者が、感染の確認される前に立ち寄った理髪店は、行政から何も言われていないのに店を閉めているそうです。
コロナ対策として自粛することはとても大切ですが、完全を維持するためにあまりにも過剰に反応している様子は異様に感じます。
そしてもし0が1に変わった時、新宮市でどんなことが起こるのか心配です。
はっきり言って新宮市は人口3万そこそこで、町ゆく人が何かしらの知り合いであるような所で、個人情報など無いに等しいです。
完全を不完全に貶めた責任者として、不必要なバッシングが起こることだけはなんとしても避けたいものだと切に祈っています。
岩手県の現況はどんなものなのでしょうか。
完全から不完全に変わった、今の岩手県の人たちの様子が知りたいと思っています。