病気のこと

インスリンは恐くない

インスリンは恐くない

糖尿病で、膵臓からインスリンが殆ど出ない状態になったら、インスリン注射が必要になります。
インスリンは患者さんも、場合によっては医者も敬遠しがちです。

でも、決して恐い薬ではありません。
現に皆さんの体の中で作られているのですから、決して毒ではないのです。
以前は豚や牛の膵臓から抽出したインスリンを治療に使っていた為、インスリンアレルギーも希ではありませんでした。

しかし、現在では、遺伝子工学を利用して、人のインスリンを合成して治療に使っています。
遺伝子工学が医学に貢献している典型的な例です。

これにより、アレルギーは無くなりました。
注射薬としてのインスリンには、注射するとすぐ効く速攻型と、注射してからしばらくして効いてくる持続型と、その中間の中間型があります。
速攻型はすぐ効くけれど効果が長続きしません。
持続型は反対に効果は長く続きますがすぐに効きません。
中間型は両者の間です。

次回はこれらの使い分けについてお話しします。